神々のつぶやき NO.26 いずれも先達から聞き及んだ話だが…

我が輩は猫であります。
ですが、以前は人間もしておりました!
人間時代に聞き及んだ話をするニャー。
 
【危険なこと、それは知ること。だとさ!これでいいのかニャー】その②

仏陀は言った。「利用できるものなら何でも・・」
これは恐らく真理の定義ではない。嘘だって利用することができるからだ。
だが、仏陀の言っていることは正しい。
もし何かがあなたの役に立つのなら、たとえつくりごとであろうとも、
もしそれがあなたを助けて「真理」へと導くなら、それは真実だ。
ときには逆の場合もありうる。

あなたは真実を知っている・・・・が、それが障害になってあなたは、
ますます混乱し、暗闇のなかに入って行ってしまうこともある。とも言う。
だから最終的な成果が判断の基準となるべきだ。
すべては最後に得られる結果で測られるべきだ。とも言う。

あるとき、こんなことがあった。
ある人物が弟子に囲まれて坐っていた時のことだった。
喉が渇いてきたので話を聴いていた一人の少年に井戸で水を汲んでくるよう言いつけた。
人物は少年に陶器を渡して言った!
「気をつけるのだぞ。この器は土でできているが、とても高価なものだ!
骨董品だ。落とすなよ!壊してはならないぞ!」
そう言うといきなり彼は少年の頬を二、三回平手打ちにした!
「よし、行け」とも言った。そこに坐っていた人達は我は眼を疑った。

一人の心やさしそうな人が人物に訊ねる。
「いったいどういうことでしょう?あんまりじゃありませんか。
この子が何をしたっていうんです。器はまだ落としていないんですよ。まだ壊していないんですよ。
この子はまだ何もしていないというのに罰するとはどういうことですか?」

この人物は言った。
「いかにもそのとおり。しかしあの子が器を落としてから罰したってどんな益がある?」
この人物が言っていることは「生きる」にあっては必ずしも
結果が原因の後に来るとは限らないという事が。
ときには原因が結果の後を追いかけることだってある。
ときには未来が先に来てから過去がやって来ることもある。
必ずしも過去が先に来てその後に未来が来るとは限らない。
「危険なこと、それは知ること」
「人間が生きる」とは気楽な軽いものでも無いね!人間は複雑にこみ入っている。
過去、未来すべてが生きている中で出会っているとも言う。
かつて在ったものは今も何らかのかたちで存在している。どうやって消えてなくなることなどできようか!
あなたの両親、そのまた両親、そのまた両親の両親、ついにはアダムとイヴ・・・・
全てがあなたの中に含まれている。あなたの一部はアダムたちの内部にイヴたちの内部に在ったもの。
そして彼等の全部が今、あなたの中に在る。過去全体がそこに在り、そしてまた未来全体(宇宙)も在る。
人は「いづれ知る!」明日、未来、宇宙で起ころうとしていることは
全て潜在的可能性としてあなたがすでに持ち歩いている。
あなたが世界全体だ。
原因であり、結果であり、過去であり、未来であり、すべてがあなたの中で一緒に結ばれている。
実在の描くあらゆる線があなたのいるその地点で交差し交わる。
知るということは危険!

「一人の男が医者を訪れ妻に子供が出来ないと言う・・・
いかがです彼女は治りましたでしょう」①の文言です。

医者は嘘をついた。医者は未来は真実を言っていたら食餌療法をしなさい。絶食することですね」
この真実では彼女はしなかったであろう。
今まで何人もの医者が言って来た言葉だ!しかしこの医者は真実を語らず状況を作り出した。
役に立つとすれば死の恐怖だけだと彼は「知っていた!」
医者はその死の恐怖を使ってその女性にショックを与えた。

死が扉をノックしている時に食べられる人がいるだろうか?
食べることを愉しめる人がいるだろうかね?
一秒ごとに彼女は時計をのぞいたにちがいない。カレンダーを見つめたにちがいない。
また一日が過ぎていく・・・・
彼女は死にはしなかった。
むしろ、彼女のからだは完全に新しく生まれ変わった。新しい生命が起こったのだ。
真実ではないが賢明だった。
危険なこと、それは知る事!   終了。

ああ、今日はむずかしかったニャー
でも何となく分かるようだ。
神社でも行くべか!

勾玉小僧拝

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