我が輩は猫であります。
ですが、以前は人間もしておりました!
人間時代に聞き及んだ話をするニャー。
西洋であった話だが…
転換の狭間?
「その人は助けてもらうことができないのだ。助けてもなんの役にも立たない。
なぜなら、その人は自分の内部に援助や助けを失敗に終わらせるような何かを持っているのだから…
ガチャ―ン!」
我が輩は、その人にある実験をすることにした。我が輩は、知人の男に黄金・札束を
イヤと言う程イッパイに詰めた袋を橋の真ん中へ置いておくように命じた。
そして、我が輩のもう一人の知人の男には、誰か借金、負債があって首が廻らず
不幸になっている人を橋のたもとに呼んで橋を渡ってもらえるように頼めと命じた。
そして、その人に橋を渡らせた。橋のたもとにいた我が輩は、渡って来たその人にたずねた。
「橋の真ん中あたりで何か見かけたかね?」先に話したように、そこにはギッシリと入れた黄金、札束の袋が
置かれてあった。橋の上には誰一人いない。その人はたしかに橋を渡った。その袋が見えたはずだった。
その袋を拾うことも出来たはずだった。それは自分のものだと言う人は誰もいなかったのだから。
しかし、その人はその袋を一目みることさえしなかった。「橋の真ん中あたりで何か見かけたかね?」
また聞いてみた。「いや、何にも」と言う。
(そりゃ~又、どうしたわけだべさ!!)と聞いてみた。その人は、こう答えた。
「橋を渡り始めるや否や、ある考えを思いついたんです。ひとつ眼をつぶって渡ってみたら面白かろうってね。
それで私はそらしたんですよ…???」
こういう思いつきは人は起こる。誰でも起こりえる出来事でもある。
何かがすぐにも起こりうるような時点に近づくと急に何らかを思いつく人達が多くいる。
それも時にはあまりにも下らない考えでそんな事を思いつくなんてとても信じられないくらいの代物もある!
しかし、一度考えつくとこの人らは、たちまち通路(ルート)を変える。気を、機を変えてしまうのである。
そこで、今にも起ころうとしていた事にもストップがかかる。
橋を渡ったその人は、貧しい上に借金をかかえて苦しんでいたのだから、
この袋に入ったものがあったら充分過ぎるほど助かったことだろう。ところが、不意に…
その人は今までにも数えきれない程この橋を渡ってきているのに、一度だってこんな考えを起こしたことはなかったのに。
ところが、この日にかぎり今日にかぎり不意に眼をつぶって渡ったら面白いだろうなという考えが頭に浮かんだのだ!
ああああ~
みんなには言わないが眼を閉じて道を歩いた人もいるだろう。
ある朝の散歩。誰もいないところでそんな考えを思いつく人もいるだろう。
もし、そんな考えをふいに思いついたら周りを見まわしてみることだね!何か!
黄金の袋のようなものが、あなたを持っているかもしれないよ!
あれこれ教訓に来年は生きるべさ!
又、来年神社で会おうニャー
良きお年を!
バ~イ
勾玉小僧拝