我が輩は寅ちゃんである。
寅は寅でもマガ寅と申します。
寅ちゃんが見た聞いた物語、始まり始まり!
<泥棒とは何者ぞ! その1>
ザ・マガ寅いわく
OSHOは街の外のとある古い僧院にひとり滞在していた。
その僧院は荒れ果てていた。
彼は中に入った。その男の足音が聞こえたが、振り向かなかった。
なぜならこう考えたからだ。
「あの男はきっと私のためではなく鉢のためにやって来たのだ。いったい誰がやって来るのだろう。
今まで私の後についてこの廃墟にやって来る人間なんかひとりもいなかった」
彼は中に入った。泥棒は壁の後ろに立ってじっと待っていた。
泥棒が外で待っているのを見てOSHOは鉢を扉の外へ放り投げた。泥棒にはわけがわからなかった。
いったいどういう男なのだ。裸であれほど高価なものを持ちながら、それを外に投げ捨てるなんて!
そこで泥棒はOSHOに尋ねた。
「入っていいですか?聞きたいことがあるのです」
OSHOは言った。
「鉢を投げたのはお前を(泥棒)中に招き入れようと思ったからだ。
お前が中に入れるように計らったのだ。これから昼寝をするところだ。
眠ってしまったらお前はきっと鉢を取りにやって来るだろう。
だがそれでは私との出会いがない。だから入っておいで」
泥棒は入ってきた。そして言った。
「こんな高価なものを投げ捨てるんですか。あなたのように偉い聖者様に嘘は言えません。
私は泥棒です」
OSHOは言った。
「そんなことはどうでもいい。誰でもみな泥棒だ。さあその先を続けなさい。
そんなつまらないことで時間を無駄にするな」
泥棒は言った。
「時々、あなたのような人を見ていると、どうしたらそんなふうになれるのか知りたくなります。
私は泥棒です。だからしょせん無理なことかもしれません。でもいつか私もそんな高価なものを
投げ捨てられるようになりたいと願い祈っています。どうか私になにか教えてください。
私はいろんな聖者のもとへ行きます。私は世に知られた泥棒です。みんな私のことを知っています。
聖者たちは言います。「まずお前の生業(なりわい)を捨てよ。稼業を捨てよ。
そうして初めて瞑想に入れる」と。でもそれは無理です。この稼業をやめるなんてとてもできません。
だから瞑想に入れないんです」
OSHOは言った。
「もし『瞑想をする前に盗みをやめろ』と言う者があったなら、
そんな人間は瞑想のことをまったく知らない!瞑想と盗みにどんな関係がある。なんの関係もない。
だからなんであろうが自分のしていることを続けるのだ???
お前にひとつタントラ(技法)をあげよう。それを実行するといい」
続く
ああ〜いったい何を実行すると言うのか!!!
オモシロイ話だ!さぁ〜神社にでも行くトラ!
我が輩はマガ寅!