神々のつぶやき No.35 いずれも先達から聞き及んだ話だが…

我が輩はねずみであります。
ですが、以前は人間もしておりました!
我が輩ねずみと人間の間で見た聞いた話をするチュー。

“修行と師匠と悟りの極意だとさ!” その2
我が輩が鼠小僧寿し太郎時代に聞き及んだ話であります。では行くべか〜!

しかし師は言った!
「それでもおまえは3、4日そこにいた。何も見るものはなかったとしても、見ていたはずだ。お前は何をしていた?」

そこで彼は言った。
「見ていましたとも!・・・夜になると番人は調理器具や鍋を拭き、すべてを並べました。
そして朝になるとまた拭いていました。」

師は言った!
「それだ!それが教えだ!そのために、おまえは送られたのだ!夜になると彼は鍋を拭き、朝になると再び綺麗な鍋を拭いた。
その意味は何か?それは、たとえ夜に何事も起こらなかったとしても、鍋はまた汚れ、再び埃がつくからだ。
おまえは純粋かもしれない・・・今のところ・・・おまえは無垢かもしれない。
しかし、あらゆる瞬間に清めつづけないといけない。何もしなくても時が過ぎるだけで、おまえは純粋でなくなる。
一瞬一瞬、時の経過・・・何もせず木の下でただ座っているだけで、おまえは汚れていく。
そしてその汚れは悪いことや間違ったことをしているせいではなく、ただ時の経過によって生じるものだ。
埃は積もる。だから拭きつづけることだ。そして、これが最後の仕上げになる。
おまえは自分が純粋であることを鼻にかけるようになった。そして今のところ常に清める努力をすることに気づいていない。
わしはそう感じたのだよ」

一瞬ごとに人の心は変わり動き再び再生する。
ただ得た修行、人生に終止符は無く、ただひたすら磨き続ける事が己の宝であり、最大の師でもあるのだよ!
終わり

ギャーギャー!我がチューは目が開いたチュー!
ニャンニャンには捕らないヒントを得たチュー!
いい話しだったなぁ~

勾玉鼠小僧拝

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